「分報」を3つの職場で適用してみた結果
分報というものがあります。 最近だと結構適用しているところも多いのかもしれません。 分報についての詳細は、「分報」でググればたくさん出てきますので、そちらを参照してください。
SIer企業なのでプロジェクトもちょいちょい変わります。 その都度適用してみたのですが、メリットデメリットが見えてきたので、 共有したいと思います。
適用した現場とツール。勤務形態
はこんな感じです。
・1.部内(小チーム)
人数:人数5人
ツール:googleハングアウト
勤務形態:全員が比較的近い机にすわり勤務している
新しい案件開拓や自社持ち帰りインフラ案件などを行っている
・2.部内
人数:人数15人くらい
ツール:googleハングアウト
勤務形態:ライン長以外は現場に出ており、勉強会以外では基本顔を合わさない
・3.プロジェクト
人数:人数5~8人くらい
ツール:slack
勤務形態:アジャイルでのJava開発を行っている。
全員が近い机に座っている
それぞれ、順番に起きたこと、良かったこと、メリット・デメリットを紹介していきます。 また2,3は同時並行で利用していました。
1.部内(小チーム)
導入のキッカケ:
分報を取り入れるまではメールや、1:1のチャットしか利用していませんでした。
業務にあたっていて、自分とAさんがやりとしていた情報や、参考リンクが共有できてなくて
Bさんが同じところでハマる。みたいなことが結構起きていたんですね。
最初は共通のグループチャットだったんですが、
そのうちマネージャが分報というものを見つけて来たので、そのまま導入となりました。
導入の結果
チームも小さかったし、管理職との距離も近かったので
結構上手く回りました。情報の共有もスムーズになり、技術に対しての議論も行われるようになりました。
なので
メリット
情報共有のリアルタイム化 個人の興味が共有され、コミュニケーションが活発になった
デメリット
gmailの検索に引っかかるから、検索時に「 -in:chats」入れる必要があるくらい?
だったかなと思います。
・2.部内
導入のキッカケ:
1のチームが他部署に吸収された感じでした。
「まぁ前回上手く回ったので、今回もやってみましょう。こんなメリットがありました。」と、
部会で発表し一部のメンバーに導入。
全員が全員現場でインターネット使えると限らないのが残念ですね。
導入の結果
最初は結構スムーズにまわっていたような気がします。 1で得られた効果も出てたし、月1でしか顔を合わさない人たちが 何をしているのか、は見えるようになったと思います。 だから嵌りそうなときのヘルプとかは本当に順調に回っていました。
が 途中から雲行きが怪しくなってきてしまいました。 分報をとりいれた一部のメンバーが、分報で毒を吐くんですね。 まぁ会社、上司に対する不満とか。負の感情って伝染するもので、それに同調するメンバーがいたり、 結構取扱にこまる発言が増えてきてしまいました。 結果、「意識高い系の愚痴り部屋」というか、「文句は言うけど何もアクションしない人の吹き溜まり」みたいなことに。 あとは「弄り」ですね。顔が見えないから、結構弄るけど、限度がわからない人もいて、 いじられてた人が「俺もう分報やめるわ」みたいな結果に。 チャットだけで怒らない、叱らない、とか負の感情はクローズドなメンバーでやりましょうっていう周知がもっと必要だったのかもしれない。
なので
メリット
情報共有のリアルタイム化 個人の興味が共有され、コミュニケーションが活発になった
デメリット
負の感情のコントロールが難しい。
・3.プロジェクト
導入のキッカケ:
私のプロジェクトでも提案して導入してみました。 今回はSlack。ああ素敵、Slack。
導入の結果
コーディングが多いプロジェクトだったのもあり、
すごくフィットしました。
コミュニケーションの活発化だけでなく、疑問解決も早くなりました。
一部、頻度が少ない人がいるものの、それが分報のいいところでもある、くらいのレベルです。
メリット
情報共有のリアルタイム化 個人の興味が共有され、コミュニケーションが活発になった 同じところでハマる、を回避
デメリット
とくに感じなかった。
環境が良かったのもあるかもしれません。 多少の愚痴も、許容範囲内だった気がします。
職場の士気が低いところで実践すると、逆効果もあるかもしれません! 改善案はいいけど、不満・愚痴はクローズドなところでしましょう、くらいのルールはあってもいいかもしれませんね。